そろそろなにか…

脚本家の微笑み返し

 

 昨年から今年3月にかけては、劇団いぶきにとって近年にない多忙な日々であった。一昨年制作した「朗読劇ほたるかえる」が好評で、東京、名古屋、大阪でも公演、さらに「当世茶摘唄事情」は公演時間が1時間少々なので、各種団体が催す大会等のアトラクションとして重宝がられ、そして2年ぶりの新作自主公演「ナム!」と…、あ、それから若手のYUUTAが脚本演出をやった「学校の怪盗」も楽しかったなあ。「学校の怪盗」は町民会館の会議室で、500Wのライト4基だけでやるという実験劇場。観客と役者の距離がとても近く、緊張感のただよう面白い演劇空間だった。(このことは次ぎのコラムで)
 さて、4月から5月にかけては完全休業にしようと決めていたが、今5月の半ば、かなり長い期間、いぶきのメンバーに会っていないような気がする。そろそろ何かやりたいなあと思いながら、しかし、芝居のアイデアが枯渇状態です。このままずーっと枯渇したらどうしよう。劇団員のみなさん!誰かのどっかからアイデアの水が湧き出てませんか?
 小生、現在41歳。同年齢にはあの三谷幸喜がいる。同じ年齢で同じ人間なのに、あちらはどうしてああも奇想天外なコメディーを思いつくのだろう。最近WOWOWで三谷氏脚本演出の「オケピ」が生中継された。30歳代までは、こういう面白いプロの芝居を観るとフツフツと闘志が湧くものだったけど、埋め尽くせない距離感だけを感じてしまう今日この頃です。でも、そろそろ何かやんなきゃな。

劇団いぶき

劇団いぶきは、鹿児島県知覧町で40年以上活動している劇団です。