ぐちぐち

脚本家の微笑み返し

 

 東京の渋谷ってとこには、去年行きました。尋常じゃない人の多さでした。あのスクランブルの信号が青になった瞬間に押し寄せてくる人の津波には、正直吐き気さえ覚えました。吐かずにすんだのは、そこが自分の存在すべき場所じゃないという確かさが心の中にあったからだと思います。

 最近渋谷は、小学生中学生が集まる街として、テレビによく出てきます。しかも女子です。彼女らの多くは、月のこずかいがン万円で、門限もないそうです。だからって、東京の小中学生がみんなそうであるとはとても思えません。渋谷なんかに集まらない子の方が多いかも知れません。そういうふうに考えることができる私はとても健全です。

 渋谷には、ローティーンをターゲットにしたブティックやなにかやが、やたらできたそうです。大人はどうして小学生に数万円もする服を平気で売るのでしょうか?小学生の財布に万札が入っていたら、私なら「それはどうしたのか?誰からもらったのか?お年玉の残りか?どうして親に預けないのか?だいたい親は知っているのか?こいつはブタの貯金箱を持っていないのか?…」といろいろなことがとても気になります。気にならずに服と引き換えに万札を受け取っている店員は、犯罪者だと思う私はとても健全です。

 だいたい、壱万円以上の買い物は、中学生からです!しかもお年玉を活用するときに限ります。それ以外で中学生に万札を所持させることに違和感を覚えない人は、異常です。
 
 商売は、ただ儲ければいいというもんやおへん。あきんどちゅうのはなあ、世のため人のために商売すんのや。ドブからゼニつかみ出すよな商売したらいかんぜよ!きれいごとで結構。世の中からきれいごとがのうなってええのんか!

 私の芝居はそういう芝居ですから、毒はありません。毒がなくても面白い芝居を作ろうと思います。

劇団いぶき

劇団いぶきは、鹿児島県知覧町で40年以上活動している劇団です。