劇場でない所を、無理やり演劇空間にするってことを、いつかやってみたいと思っていた。芝居なんて、やるほうと観るほうの想像力が融合すれば、どこでだってできるのだ!で、町民会館の会議室で芝居することになった。作、演出はYUUTA。タイトルは「学校の怪盗」。YUUTAは、この4月にプロのクリエーターになるために旅立った。今は東京で映像演出の勉強をしている。ヤツが旅立つ前に、芝居なんてどこでだって、いつだってできるんだ(情熱と想像力さえあればね)という体験をしてもらいたかったので、会議室でやることを進言したら、若いやつらはあっさりやっちめいやがった。NAOTOはYUUTAの友だちで、去年いっしょに我が劇団に入団した。いぶきの団員になったけれど、あちこちの劇団で客演したり、プロデュース公演に出演したりしているらしい。まだ20歳、どんどんやってくれ。NAOTOは軽くてノリのいい芝居が得意なのだが、「ナム!」では悩める高校生をやってもらった。ストレスが溜まってしまったかも知れない。「学校の怪盗」ではハジケまくりやがった。そのはじけぶりがうらやましい41歳のおじさんなのでした。グスン。だから、こっちも負けないように、いつかとんでもないところで芝居をしてみようと思うのサ。「そ、そんなところで芝居なんかしてバチがあたらないのか!」と言われるようなところでだ。年寄りになって、「あのジジイ、とうとうどうかしちまったぞ!」と言われながらだ!現劇団員のみなさん、そのとき付き合ってくれますか?