IBUKIの芝居には、UFOだの幽霊だの神様だのが平気で出てくる。(おめえが出してるんだろうが…と、ヒトリツッコミ)それでも、わが地域のみなさんは呆れずに観てくださるから、すばらしいセンスしているノカナ。日常と非日常がオーバーラップしながら行ったり来たりする芝居をこのところ作ってきた。
子どもの頃から、物事に真正面からぶつかって取り組むってことがどうも苦手だ。だから、真面目にコツコツやってるように見られないように斜に構えたり、茶化したりしてしまうところがある。自信がないのだ。それでいてプライドだけは高いとみえて、人から批判されると三日間くらいは立ち直れないことがある。「あんなにコツコツがんばってたみたいだけど、こんなもんかよ」なんて言われたくないという気持ちがどうしても働いてしまうから、あまり人と争うような場には立ちたくない。こんな曲がった根性が直れば、人生ももっと楽しいだろうにと思う。こんな私が、人様に観てもらう芝居のホンを書いているのだ。とにかく奇抜な筋立てで目くらましして、書き手の底の浅さがバレないようにしているのサ。
芝居なんて嘘の積み重ねで、どんな嘘でも楽しんでやろうというお客さんの度量の広さがあれば、派手な嘘の方が楽しいじゃないですか。次は恐竜でも出してみるか…。