今後の執筆方針

脚本家の微笑み返し

 

 最近、劇団員以外の方2名からこのコラムについて励ましのお声をかけていただいた。声をかけていただいただけで現金などは渡されなかった。しかし、BBSにはいっこうに反応はないが、劇団員以外にもこのサイトを見て物好きにもコラムを読んで貴重な時間を無駄にしている人がいることがわかって、気恥ずかしい限りだ。
 
 そこで、このコラム「脚本家の微笑返し」の今後の執筆方針について考えてみたい。
 まず、ここは劇団が運営しているサイトなのだから演劇に関することを書くべきだ。これまでは、「劇団いぶきの活動内容を多くの人に伝える」というこのサイトの本来の主旨に沿わないテーマで執筆することが多かった。これでは、劇団いぶきを、劇団とは世を忍ぶ仮の姿で、実はネット社会にうごめく悪のサイバーテロ軍団に敢然と立ち向かう秘密戦隊ガッチャマンであると誤解する人がいても無理からぬことだ。

 執筆方針その1 演劇に関することを書く。でも思いつかないときには他のことも書く。

 私は論争になるようなことを書きたくない。だいたい私は人と論争できるほど頭の回転が速くない。そのうえ論破されるととても凹む。論破されるのもナンパされるのも嫌だ。だから、論破もナンパもしたくない。だから私をナンパしようなんて思わないで欲しい。私には妻も子もいる。

 執筆方針その2 論争になりそうなことは書かない。同時にナンパもしない。

 私の書くものはどうも堅苦しい文体になりがちである。みょうに真面目くさった文章で、あとで読んでおぞましくなったりする。だから当り障りのない妄想を適当に散りばめて、バランスをとっている。
 思えば私は子どもの頃から夢見る少年だった。しかし我が少年のロマンは、周りの大人たちには理解されなかった。なぜなら、夢見ているときの私の目は宙に浮き、鼻腔は大きく開き、顎は重力に任せて力なく、半ば開いた口から涎らしきものが流れていたからだ。これでは、銀河を巡る壮大な夢想に遊ぶ少年の態様とは言いがたく、卑猥な夢想に耽るアブナイ少年であると誤解されても致し方ない。

 執筆方針その3 当り障りのない虚言、妄言も適当に。ただしヨダレに注意。

 以上3項目を今後の執筆方針ということにするが、これで今までと代り映えがするとは思えない。と言うわけで、今までどおりってことです。

劇団いぶき

劇団いぶきは、鹿児島県知覧町で40年以上活動している劇団です。