次は「きつね。」!

脚本家の微笑み返し

 

 「ナム!」再演が終わった。今回は1回だけの上演だったが、前売券が予想以上に売れてしまい、劇団員が家族の分を確保するのも容易ならざる事態であった。本当に劇団いぶきを御支援くださっている地域のみなさまや、遠路足をお運びいただいたみなさま、拍手をくださったすべてのみなさまに、感謝の気持ちでいっぱいだ。

 さてしかし、今回は「祭りの後の寂しさに~」と吉田拓郎の歌を歌いながら余韻に浸っているわけにはいかない。3月までに新作「きつね。」を仕上げなければならないのだ。そのためには、短い脚本を書けばよかったのだが、なんとこれまでの作品の中で最も長いホンになってしまった。初の2幕モノである。

「ナム!」も2時間30分近くかかるので、2幕にしてもよかったのだが、10分間の休憩の間に帰られても困るし(笑)、休憩あけに観客の気持ちの立て直しを図るよりも、一気に観て頂いた方がいいと考えていたのだ。しかし、いぶきの観客は、高齢な方も多いので、2時間半ぶっとおしは、ちょっとキツイかなと今回感じた。次に「ナム!」をやるときには2幕にしよう。そして休憩時間中にCDを売ろう!

「きつね。」のキャスティング会議は、激しい殴り合いの末、準決勝は800m走で、さらに決勝はバンジ-ジャンプによる役名カードつかみ取りバトルで行ったが、なんとかほぼ脚本担当者のイメージ通りの配役となった。奇跡だ!

きっと今後も奇跡の連続で、奇跡的にすばらしい公演となることだろう。しかし、待っていても奇跡は起きないのだね。

劇団いぶき

劇団いぶきは、鹿児島県知覧町で40年以上活動している劇団です。