今考え中!

脚本家の微笑み返し

 

 前回コラムには少数の反響があったため、更新を少し控えていた。…というのは嘘で、怠けていただけです。

 ようやく新しい作品づくりに取りかかっている。(と言っても何か形にしているのではなく、今のところイメージの断片が頭の中を蠢いているだけ)

 今年中に公演時間1時間くらいの作品をつくろうと考えている。しかもセリフと音楽の比率を6:4くらいにして「いぶき芝居」の強烈な個性である音楽を強調したい。ということは、セリフ部分の音読が30分くらいでできるホンをつくることになる。

 最近の私の芝居は長い。書いているうちにどんどん長くなる。私の気の弱さがそうさせている。まったく私の心臓はノミのように小さい。

 ひとつのエピソードを思いついて、果たしてそれが面白いかと考えると不安になって別のエピソードを絡めたがる。「コレって面白いか?」と疑いはじめると、底の浅さをごまかそうと設定を無理やり膨らませたり、とってつけたような飾りをつけたりする。まったく私の心臓はミトコンドリアのように小さい。

 そうやって作った脚本も、役者、劇団員は面白いと思ってやっているのか不安になる。「面白いのか?面白くなければ言ってくれ!はっきり言ってくれ!」と内心は頭を掻きむしってのたうち回っていることを、ほとんどの劇団員が知らない。まったく私の心臓は細胞核のように小さい。

 芝居が出来ていくとますます不安は募る。「コレって面白いか?」と問い続ける(この辺りの心境は「きつね日記」に書きました)…まったく私の心臓は染色体のように…とうとう心臓がなくなってしまった。

 そんなわけだが、次回作は30分でストーリーを完結させる。そんなことができるのか?あー心配だ。役者班のアノ人のような強くて丈夫な心臓が欲しい。

 おまけ:2005年6月4日本日未明、日本代表バーレーンに勝つ!そしてなによりキレのいい中田ヒデが帰ってきた。おっかえりー!ああ…眠い。

劇団いぶき

劇団いぶきは、鹿児島県知覧町で40年以上活動している劇団です。