1996年 「奇跡…夢咲町商店街応援歌」はじめての自主公演で1200人の観客を動員できた。劇団いぶき流の芝居が、町の人々に認められつつあった。
郊外に進出してきた大型スーパーに押されて衰退する商店街。その商店街の酒屋の娘が大型スーパーの社員と恋に落ちた。東京の中学の女教師は不倫がばれて田舎に逃げてきた。そんな女教師に酒屋の息子が恋をする。さらに酒屋のぼけたじいさんは、町にUFOが来ると言いふらしている。小さな事件が次々と勃発し、クリスマスイブの大事件へと繋がってゆく。
満員の観客全員が揺れるように笑ったかと思うと、いっせいに水をうったように芝居に食い入り、また揺れるように笑う。芝居ってなんておもしろいんだ。