1945 年4 月12 日。
知覧飛行場から、次々と出撃していく特攻機の中に、穴澤利夫さんの飛行機もありました。
操縦席の穴澤さんの首もとには、恋人のマフラーがありました。
80 年前。
平凡な幸せを夢見ていただけでした。
一緒に好きな本を読みながら歳を重ねていこう・・と。でも、戦争があり、彼は特攻隊員になりました。激しくうねりながら流れる時間の中で、二人は何を語り合い、そして何を語らずに飲み込んだのか。
知覧特攻平和会館に収蔵された、二人の学生時代からの手紙と日記、智恵子さんへの4 時間以上に及ぶインタビュー記録をもとに、80 年前にあった恋愛のかたちを、舞台に描きたいと思います。
出演希望の方は、応募フォームから申し込んでください。